去年の誕生日に貰ったはずの天体望遠鏡を家人（しかもよりにもよってプレゼントしてくれた人間）から召し上げられようとしております。そう言う事態になって初めて存在を思い出すわたし。そして、掃除の邪魔になるのを理由に久し振りに引っ張り出してきました。びくせんちゃん。初心者向けの扱いやすい可愛いやつ。
引っ張り出したら、件の家人は大はしゃぎ。夕飯の準備するよと言っても、最近ハマってるデジタル一眼持ってきて、接眼レンズ越しにぱしゃぱしゃぱしゃ、ごーはーんーでーすーよーおとーさーん！

画像とかあるので、「つづき」に移動します。

そんな感じで親父の方がうるさい天体観測。

観測と言うよりは、被写体が欲しいんでしょう。お月様は手頃。ちょうど満月も近いし、最近ずっと夜の天気が良いから、壮絶に綺麗なお月様観れるので楽しいです。
望遠鏡って大きな鏡で光を集めるんですけど、月の光って本当凄いんですよね。接眼レンズ覗き込まなくてもレンズ越しに光が漏れ出てくるんです。最早眩しいレベル。あの輝きは、写真で観るのとはまた違う美しさ。

親父さまは高性能カメラ使ってもピンボケしまくってます。とりあえず、三日間頑張っても満足いくものが撮れないので、執着しまくってますが、わたしはこの程度で満足です。
今気付いたんですけど、19日と20日の月の影が上下違うのは、直視と直角の二方向で撮ったからです。直角側で撮ると像が逆さまになるんですよね。

で、近くに木星があると言うことで、木星も観察してみました。
本当に、美しい筋が見えました。しかも衛星ぞろぞろ引き連れてて、代わる代わる覗き込みながら、なぜか口々に衛星の数を数えるわたし達。おまえらはしゃぎすぎだ……
家のびくせんちゃんとアイピースでは、有名な四つの衛星しか見えないし、木星も物凄く小さいけど目を凝らして一本筋が入ってるのしか見えないけど、点みたいな星にしか見えなかった木星の形が確認できたことでテンション異常に急上昇。天体観測にハマる気持ちが良く分かる。これは確かに物凄く楽しいし、できることならカメラに収めたい……気持ちは本当に良く分かるけど、このびくせんちゃんには荷が重いよお父ちゃん……

家のびくせんちゃんについてた接眼レンズは25ミリと8ミリ。
25ミリは広域を見ることができるけど、その分、対象物が小さく観える。
逆に8ミリは視界は狭いけど、細い小さな一点を良く観る事ができるんですね。
（月くらい近かったら、25ミリの方が良く見える。8ミリだとレンズ一杯のクレーター状態）
25ミリで対象物を探して、8ミリでじっくり観察。って言う感じなんですけど、もともと8ミリの視界自体が小さい上に木星が遠いもんだから、もうあっちゅー間にレンズから遠ざかっていってしまうんですよ。シャッター待ちの時間どころか、カメラ構えてる間にレンズ外に移動していく木星さん達……お前ら彗星かと言う勢い。

と言うわけで、親父は星の軌道と一緒に動いてくれる赤道儀（しかも電動）を狙ってたりします。
経緯台式選んだのはとうちゃんじゃないのさ！
最終的な目的は土星の輪っかなんですが、今ある口径じゃちょっと無理だなあ……あと、今の時期は朝の四時くらいに上がってくるらしいから、来年の３月あたりまでに何とかなってるかもしれないし、すぐ飽きてまた死蔵されてるかも知れない。わからない……わからないな……


21日から22日にかけてプレアデス星団が大接近……！
明日の防寒対策たててくる（笑）！